♪秋分の候。2015年10月の様子♪

こんにちは。

このブログは、樹ガーデン自慢の樹木、山野草、花、その他の様子を四季の変化と共に皆様にお届けします。

10月。秋が深まり、少しずつ空気が冷たくなってきました。澄んだ空気の夜空には、さえざえと月が明るむ季節です。
それでは、秋の樹ガーデンの様子をお楽しみください。

 

【テラス内の花木】

秋から冬にかけて艶のある上品な紫の実がつくムラサキシキブ。
日本の山野に広く自生している木で、長い枝に宝石をちりばめたような濃い紫色の実を可愛らしくつけています。
寂しくなりがちな秋の庭を優雅に彩ってくれるこの紫色の実の清楚な美しさを、源氏物語の作者「紫式部」に連想させてこの名前が付けられました。

(クマツヅラ科ムラサキシキブ属ムラサキシキブ)

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冬が近づいてきたことを知らせるように、サザンカも咲き始めてきました。樹ガーデンには様々な品種のサザンカがありますので、とても長い期間、お花を楽しむことができます。
今回ご紹介するこちらは、純白の花びらにやや控えめに赤みが差した、なんとも奥ゆかしい美しさのサザンカです。

(ツバキ科ツバキ属サザンカ。市役所通りからの階段右横)

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7月にも紹介しました「アジサイ」。市役所通りから登る階段下に、8月中旬から咲き始めましたタマアジサイが最後のお花を楽しませてくれています。

(ユキノシタ科アジサイ属タマアジサイ。市役所通りからの階段下)

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【秋の山野草】

秋の茶花を代表するホトトギス。山地の林床や渓谷、滝などのそばに生えます。
大きく連なり垂れながら華やかな花を楽しませてくれます。花びらの斑点模様が、鳥のホトトギスの胸にある模様に似ていることからこう呼ばれます。

(ユリ科ホトトギス属タイワンホトトギス。中央レジの奥。)

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【山の中の赤い実】

今年の3月に植栽しましたこちらのアオハダ。可愛らしい赤い実をつけてくれました。
植えてすぐは樹木の体力が落ちていることから、しばらく実や花がつかないことも多いのですが、このアオハダはきれいな実をたくさんつけてくれました。
アオハダは「雌雄異株」といって、オスの株とメスの株があるのですが、きちんと受粉できないと実がつかないため、今回は両方とも植栽したのが良かったようです。
これから紅葉が始まると、眩しいほどの黄色で山を彩ってくれますので、紅葉の時期もお楽しみに。

(モチノキ科モチノキ属アオハダ。富士見テラス下の林内)

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今回はご紹介しきれなかった植物達が、樹ガーデンにはまだまだ沢山あります。次回は秋のお便りを皆様にお届けしていきます。

それでは、また次回もお楽しみに。

(文:環境整備受託業者 ㈱木風

 

♪夏至の候。2015年7月の様子♪

こんにちは。

このブログは、樹ガーデン自慢の樹木、山野草、花、その他の様子を四季の変化と共に皆様にお届けします。

7月。梅雨が明けて、本格的な夏がやってきました。厳しい暑さが続きますが、そんな時は緑とお花の溢れる樹ガーデンで爽やかな風を感じに来てください。

 

【テラス内の花木】

鎌倉と言えばアジサイ。樹ガーデン内にも様々なアジサイの群生が見事に咲き誇っています。

アジサイの花に見えている部分は実は「萼」でこれ装飾花なのです。この装飾花はとっても長持ちで、今年も梅雨空の鎌倉を爽やかに彩ってくれています。日本人に広く愛されている花ですが、よく見かける手毬型のセイヨウアジサイは、日本からイギリスに輸出され、品種改良を重ねたのち、日本に里帰りしたもの。ここにはガクアジサイ(一般的なセイヨウアジサイはここに含まれる)からヤマアジサイ、タマアジサイと様々な種類が生育していますので、さらに長い間を楽しむことができます。

(ユキノシタ科アジサイ属ガクアジサイ)

あじさい
(ユキノシタ科アジサイ属ホンアジサイ)あじさい群生

日本のアジサイを世界に広めてくれたシーボルト。そのシーボルトが書いた「日本植物記」にヤマアジサイ「七段花(シチダンカ)」は記されています。実はこの花、約130年もの間、日本では誰も見ることがなく絶滅したと考えられていました。萼片が八重で特徴的な、幻の花「七段花」もきれいな花を咲かせています。

(ユキノシタ科アジサイ属ヤマアジサイ)(2015.6.6)七段花

 

強くまぶしい夏の光に、繊細で涼しげな葉と花を揺らすネムノキ。白とピンクの糸状の花も可愛らしく、清涼感をもたらしてくれます。夜になると、葉を閉じて眠ったようになるのでネムノキと呼ばれています。

熱い地域に多いネムノキですが、東北地方の山の中にも広く分布。明るいところを好み、夏を代表する花木ですので、この時期は特別な風格と風情をもたらしてくれます。

(マメ科ネムノキ属ネムノキ、会計レジの近く上。市役所通り側テラス席の下。)

ネムノキ

 

【大輪のお花】

アジサイと競争するように、ヤマユリも見頃です。その姿は、豪華で艶やか。威厳があります。しかも、清楚な面もありキリスト教では聖母マリアの象徴、純潔の象徴とされています。

以前は鎌倉のいたるところで見ることができましたが、今では少なくなり、樹ガーデンでは見ることのできる貴重な場所です。神奈川県の県の花にも指定されています。

(ユリ科ユリ属ヤマユリ)(2015.6.7)樹ガーデン山百合

 

【山の中の赤い実】

市役所通りから長い階段を上る途中、ふと顔をあげて右側を見てください。可愛らしいヒメコウゾの赤い実が枝いっぱいについています。

これは食べることはできますが、あまり美味しくはありません。(注意、食べないでくださいね!)

(クワ科カジノキ属ヒメコウゾ)

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4枚の葉っぱに包まれて、きれいにお行儀よく納まっている4つの実。さてこれは何の実でしょうか。実はこれ、春の代表花で山吹色が鮮やかな「ヤマブキ」です。

花が終わったそのあと、今の時期は赤い実をつけています。実が赤いのは初めのうちだけで、すぐに黒くなってしまいます。もし、この写真のような赤い実を見つけられた人はラッキーかもしれません。

(バラ科ヤマブキ属ヤマブキ、山側からの入口階段近くなど。)

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【樹ガーデンの現在の様子】

高木の樹木から、低木の樹木まで。幾層にも重なった緑の葉が、夏の強い日照りをさえぎり、涼風を送ってくれます。緑を通り抜けた優しい光は目も心も癒してくれます。

暑い夏こそ、森の木々から受ける涼風・涼音をぜひ感じに来てください。

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今回はご紹介しきれなかった植物達が、樹ガーデンにはまだまだ沢山あります。次回は秋のお便りを皆様にお届けしていきます。

それでは、また次回もお楽しみに。

(文:環境整備受託業者 ㈱木風

 

♪春分の候。2015年4月の様子♪

こんにちは。

このブログは、樹ガーデン自慢の樹木、山野草、花、その他の様子を四季の変化と共に皆様にお届けします。

4月。草木が芽吹き、花が咲き、鳥がさえずる春が樹ガーデンにもやってきました。

 

【テラス内の花木】

山側からの散策路を階段を下りてくると、鮮やかなミツバツツジとヤマブキが出迎えてくれます。共に、日本に古くから自生し、春の山野を彩ってきた花木です。ヤマブキ(黄色)と、ツツジ(ピンク)と、新緑(若緑)と、空(青)のコントラストは息をのむほど美しい春の風景です。

(ツツジ科ツツジ属ミツバツツジ(右)。バラ科ヤマブキ属(左)。山側からの入口階段右側)

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桜が散り始めた頃に咲き始める小ぶりの薄紅色の花。花と枝を結ぶ花柄が長いのが特徴で、その先に愛らしい花が控え目に下を向きながら、春の風に揺れています。それは、古典文学においては、楊貴妃の眠る姿にもたとえられてきました。

(バラ科リンゴ属ハナカイドウ)

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大輪の西洋シャクナゲの花も咲き始めました。比較的細長い葉の先に、いくつものまとまった花を付けます。シャクナゲの花言葉は、「威厳」「荘厳」。まさその名に相応しい豪華な存在感で入口を飾ってくれます。

(ツツジ科ツツジ属シャクナゲ。入口階段下の横)

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 【新緑の輝き】

花の輝きに負けず劣らず、新緑の美しさも眩しい程の輝きを華っています。

その代表格はやはりモミジでしょう。秋の主役となるモミジの紅葉ですが、春の新緑、夏の緑陰、落葉後の冬の梢の繊細さまで、四季を通じて楽しませてくれます。

(カエデ科カエデ属イロハモミジ)

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入口からテラスへの階段をのぼっていくと、ふと頭上には見慣れない黄色い穂を見ることが出来ます。これは、キブシという木の花穂です。小さく繊細で、多数の花を連ねて垂れる様子は、女性のかんざしのようで可憐ですね。

(キブシ科キブシ属、市役所通りからの階段の途中)

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【山野草】

テラス内の花壇にも咲いていますが、敷地内の樹林地の下でも美しく咲いているシャガ。アヤメの色を薄くし、小さくしたような花を咲かせ、淡い紫色にオレンジ色と青紫色の斑点で飾ります。野山に広く一般にみられるものの、近づいてよく見ると、非常に上品な造形に色気すら感じます。花は短命で一日程でしぼんでしまいますが、次々と新しい花を咲かせて楽しませてくれます。

(アヤメ科アヤメ属シャガ)

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多くの花の形と色のバリエーションがあるオダマキ。日本原産のミヤマオダマキと、ヨーロッパ原産の西洋オダマキの2グループに大別されますが、こちらは西洋オダマキのグループ。とても風変りな花の形をしていますね。外側にある大きな花びらに見えるものは、萼片と呼ばれるもので、中央にある部分だけが本当の花です。

(キンポウゲ科オダマキ属)

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今回はご紹介しきれなかった植物達が、樹ガーデンにはまだまだ沢山あります。次回は夏のお便りを皆様にお届けしていきます。

それでは、また次回もお楽しみに。

(文:環境整備受託業者 ㈱木風

♪大寒の候。2015年1月の様子♪

こんにちは。

このブログは、樹ガーデン自慢の樹木、山野草、花、その他の様子を四季の変化と共に皆様にお届けします。

大寒。冷たい北風が、木々の葉を払い落とす今日この頃。

1月下旬様子です。

【今一番の見ごろ】

サザンカが見頃です。

江戸時代に園芸品種として発展し、多くの名花を生んできたサザンカ。ここでも多くの種類・色が楽しめます。

花の少ないこの時期ですが、樹ガーデンのサザンカは、11月頃から咲きはじめます。ツバキより早く咲き始めるのが特徴です。

まだまだつぼみぎっしりで次の出番を待っているものもいます…この先まだしばらく楽しめそうです。

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(ツバキ科ツバキ属サザンカ)7

(ツバキ科ツバキ属サザンカ)6

 

【テラスの様子】

北風にコナラの葉が舞い、空がひらけ秋の柔らかな陽の光が心地よく差してきます。

(ブナ科コナラ属)IMG_5649

 

冬に咲く貴重な花、ヤツデも雪の結晶のような花を咲かせています。虫の少ない季節にアブなどの力を借りて受粉しています。日本の野山でよく見かけれらる山野草です。

(ウコギ科ヤツデ属)                            

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 【次回のお楽しみ】
 
冬の寒さの中で、春が来るのをじっと待ち、少しずつ膨らんできた花のつぼみ。
次回は素晴らしい花をつけてくれることでしょう。
 
(ツツジ科ツツジ属シャクナゲ。入口階段下の横、5月には大輪の見事な花が咲きます。)
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(ツツジ科ツツジ属ミツバツツジ。山側からの入口階段右側)

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【動物たちの様子】

鮮やかな黄緑色の小さなメジロが、初春を告げるように小枝に姿を見せ始めました。

二羽で鳴き交わし追いかけ合いながら飛ぶ仲睦まじい姿は、まさにこの時期の風物詩。

めじろ

 

今回はご紹介しきれなかった植物達が、樹ガーデンにはまだまだ沢山あります。これからも、自然に寄り添いながら季節の便りやお花の情報を皆様にお届けしていきます。

それでは、また次回もお楽しみに。

 

(文:環境整備受託業者 ㈱木風